幸田露伴「努力論」を読んでみた。ー幸福についてー
こんにちは。
今日は幸田露伴の「努力論」という書を読んでみたので(今回は幸福についての話のみ)ここで感想を共有したいと思います。
幸田露伴という名前は聞いたことありましたがこの方の作品を読むのは初めてでした。
岩波文庫などからも出ていますが、そちらは言葉が少し古かったり文章が少し難しく感じる方もいるかと思いますのでそうした方はこのような現代語訳されている本を読むことをお勧めします!
印象に残っている個所などを紹介したいと思います。
まずは、「幸福になるための三つの法則」について。
- 惜福・・・幸福を惜しみ取りつくさず、将来のためにも取っておく
- 分福・・・幸福は自分で独り占めせず、他人と分け合うこと
- 植福・・・自分のためにも社会のためにも幸福の種を播いておくこと
本書ではこれらがなぜ重要であり、実際に歴史上の人物はこれらを実践できていたから成功した、もしくはこれらのどれかが欠けていたから敗者となった、などの例を用いて説明しています。
やはりこの世の中のことは理論上だけの計画だけではうまくいかず、人間の感情というものが最後は大きな影響を与えてくることを実感しました。
このようなことはソーシャルキャピタルの考え方と同じようなことなのでしょうか?(ソーシャルキャピタル自体をあまりわかっていません。。。)
ところで、みなさんはこれら三つの法則のどれが実践できてますか
自分はどれが実践できているか考えてみると、恥ずかしながらかろうじて一つ目の惜福だけではないかと思いました。
私は分福の大切さについて改めて気づかされました。確かに分福できる人は他人から信頼され、結果として他人から分福されて幸福を得ることができます。
「情けは人のためならず」という言葉と同じような意味なのではないでしょうか。
これからは分福を強く意識して生活していきたいと思いました。
もちろん思うだけでなく行動していきます!
まだ今回の話は本書のごく一部なので他の内容についても今後投稿していきたいと思います。お楽しみに!